【日記】いかないで

実際は我々が連れて行かれる側

連休は十数年ぶりにお台場の科学未来館に足を運んだ。当時はまだ3階でASHIMOがパフォーマンスをしていた頃だったが、今はその血を継ぐ小型ロボットたちがフロアを賑やかしていた。最新のaiboもいて、実際に触れてみるとこういうのが欲しくなる人の気持ちが分かる。有機物でも無機物でも可愛いもんは可愛いんだ。

 

先日、地元の友人と電話をした。彼とは長い付き合いで、私が上京してからも時々電話でしょうもない話をしたり、帰省の際には会って適当に遊んだりする。そして気付く。こういうときに何か面白い出来事を話せるようにこの日記を始めたのに結局全然書けてないじゃないかと。よってわずかな時間を見つけて思いつく限りの出来事ストックを綴っていく。

 

ここ最近はVR ChatというVR SNSで遊ぶ機会が増えた。普段つるんでいるインターネットフレンズがそこに活発で、それに引っ張られるようにアバターの簡単な改変に手を染め始めたわけだが、「改変したい!!!!!」という強い欲望のもと始めたというわけでもなく。先週めでたく誕生日を迎えたのだが、兄から珍しく誕生日プレゼントが送られてきた。Twitter(現X)のDMに貼られたBOOTHのリンクを踏むと、そこには私のいかにも好きそうなデザインのメカの3Dモデルがあった。兄はここ数年すっかりVR Chatの住民と化しているので、「お前もこっち側に来い」というメッセージだろうか。(私が最近VR Chatで遊んでいることは認知済み)とりあえず落として早速アップロードに挑戦。これより前にアップロードだけの経験はあったので「何とかなるだろう」と思って投げてみると、アバターが動かない。正確には「移動」はするが、アバター本体はなんの動きも取らない。一体どういうことかとアバターの販売ページやreadmeを読んでいく。専門的な話になるので砕いて説明するが、通常の人型のアバターとはモデルの構造が異なり、そのままぶち込んでもちゃんと動かないのだ。ではどうするのかというと、通常のアバターに合体させて使うタイプのやつだった。パワーローダー的な。VR Chat初級者に中々難易度の高いものを突き付けてくれるじゃないか...とニチャ笑いを浮かべながら、Unity有識者フレンドの力を借りつつなんとか既存アバターへの合体に成功。

黒いのが本体。白いのが貰ったアバター。簡単な固定ポーズと既存のエモートを仕込んだ。

以来、その経験をベースにアバターをちまちま弄ったり弄らなかったり、あるタイミングで兄に連れられて兄のVR Chatフレンドと挨拶したりと、そこそこ高頻度にデスクトップモードで遊んでいる。そう、デスクトップモードで。やはりVR SNSをデスクトップだけで遊ぶにはいろいろと制約が多いので、そろそろPCで使えるなにがしかのVRヘッドセットをお迎えしてもいいのではないだろうかという機運が高まっている。VR Chat以外で遊ぶ予定のVRゲームが今のところ無いのが悩ましい所だが、フルトラッキング(ヘッドセットと両手のコントローラー以外に、肩肘や下半身に別途センサーを付けて、VR空間上で全身を自由に動かせる)にしてVR Chatで仮面ライダーの変身ポーズをとって遊ぶだけでも揃える価値はあるかもしれない。あとは、グラボの新調とどちらを優先するかということになるが、これは次の茄子支給までに考えておこう。

 

最近とうとう中華系の調味料を買うという暴挙に出てしまった。個人的トップオブトップ中華である回鍋肉を、最も自分の口に合った味で作ってみたいという欲望が元であるが、これがなかなか難しい。参考にしている本格的っぽいレシピ通りにやると、四川料理店のシェフが考案しているのもあって辛さが許容値のギリギリを攻めてくる。今度はそこから豆板醤を減らして甜面醤を多めに放り込んでみると、味にキレがない。このあたりの味覚的不満に対しての正解を導き出すのは骨が折れる。何より、実際に作る際はそれがぶっつけ本番になるのでシミュレートができない。材料を消費して調理する以上は練習でも何でもなくそれがその日と翌日の食事になる。そして私の場合は相当量の回数をこなさないと最適解に辿り着けない程度には要領が悪いので、これを実践するたびに食費は嵩んでいく。作るのを渋っていれば調味料が無駄になり、結果として高くつく...こういうジレンマと懸念があったのでいままで手を出してこなかったのだが、一度手を出したからにはもうやるところまでやったろうという感じだ。次は炒めた野菜がしょぼくれないようにしたい。

初回挑戦時の完成品。キャベツが春キャベツだったので水分で蒸されしょぼくれている。